CQ CQ de JF3KNW

還暦を迎え、身の丈に合った、無理をしない、シンプル・ライフ備忘録

カテゴリ: リグ・アンテナ

先日のCQ WW コンテストSSBでの4エレSteppIRの使用感を一言。

今回注目したのはバンドチェンジ、周波数変更への対応。
7MHzに重点を置いた運用だったので、時々14-21-28をワッチするというスタイルでコンテストに参加した。
7MHzはモノバンドの3エレ、14-21-28は4エレSteppIRを使用。
コンテスト中はかなり頻繁にバンドチェンジを行った。
またバンドを変えなくても、28MHzはかなり広い範囲で頻繁に運用する周波数を変えた。

無線機のバンドや同じバンド内でも周波数を変えるたびにSteppIRのコントローラーと連動してピタリとマッチングを取ってくれるのは気持ちが良い。
SWRを全く気にせずにバンドの隅から隅まで大丈夫だ。

無線機の周波数に合わせてバンドをチェンジし、マッチングを取る速度も遅いとは感じることがなかった。
私は、コンテストでは一つの周波数にとどまってCQを出すよりも、バンドをあちこちワッチしてニューマルチを呼ぶスタイルだが、次々と周波数を変えてもストレスを感じることなくコントローラーが連動してくれる。

無線機、リニアアンプ、アンテナが瞬時に連動するのでマルチバンドでの運用に最適だ。

SteppIR4エレの各バンドの飛び具合だが、先日CQ WW SSBの主なQSOデータをブログに載せた。めぼしいところとは大体QSOできている。

使用感だが、やはり4エレは4エレ。
もう一本多くエレメントがあればもっと飛ぶだろうなと、ついつい思ってしまう。
ビームの切れも悪くはないが良くもない。やはり4エレ。
見方を変えれば、ビームが切れすぎないのでコンテストでは使いやすいとも言えなくもない。

DX Worldのサイトでアイコムの新しいトランシーバー情報を見つけた。
東京のハムフェアで発表されたようだ。

以下、DX World の情報を抜粋。
写真では大きさが今一つよくわからないが、操作パネルと本体を切り離すことができるセパレートタイプのようだ。
HF+50MHzの200W。
価格は、¥877,800とのこと。結構高価だ。

The brand new ICOM IC-7760 (HF + 50Mhz 200w transceiver) has just been announced at the Tokyo Ham Fair 

Suggested retail price:  ~ 877, 800 YEN or ~ $6000 USD.

ic7760
7660_2-1536x1152
7660_3

昨年11月に上げた10MHzのロータリーダイポールのおかげで10MHzにカムバック。
2024ニューイヤーパーティーは10MHzCWでCQを出して、短時間にたくさんの局と交信ができた。
パワーはIC-7600の100w。国内QSOはこれで十分に楽しめる。

一方、海外交信はどうかというと、100wでは時間がかかるが何とか使い物になっている。

2月11日(日)  06:34JST 5X7O 10MHz CW
2月12日(月・祝)20:43JST CB0ZA  10MHz CW


どちらも、長さが9mほどの短縮型RDPに100wでQSOに成功。
これが10MHzの魅力だろう。7MHzだと100wにRDPでは5X, CB0とのQSOはむずかしいかもしれない。
10MHzは面白いバンドだと思う。
7MHzと比べると明らかにノイズが少ない。
競争相手も少なくパイルアップも7MHzより小さい。

RDPを上げてからわかったことだが、10MHzはIC-PW1の調子が悪い。
当初はRDPのSWRがとんでもなく悪いのかと思っていた。
しかしアンテナアナライザーでRDPをチェックすると正常だとわかった。

他のバンドは全く問題がないのでPW1が原因とは思ってもみなかった。
PW1にダミーロードを繋いでチェックすると、10MHz, 3.5MHzでパワーが出ない。
それ以外のバンドではきちんと既定の1kwが出ているのに。

そんなわけで、5X, CB0を100wで呼ぶことになった。
とりあえずうまく交信できて一安心。
ちなみに5XもCB0も、10MHz以外のバンドではまだ交信できていない。

冬本番で寒くなる前にタワーのメインテナンスを行った。
12月になると、自宅周辺はよく霧が出る。朝にはタワー本体、ワイヤーについた露が滴り落ちてタワーの根元がベチョベチョになることが多い。
タワー、ワイヤーの錆除けのためにも、ワイヤーのオイルを切らさないようにしている。

また、私のクランクアップタワーは、アップダウンで4段のタワーがスライドする部分にローラーが付いていないタイプなので、グリスが塗ってある。
そのグリスが切れてくるとタワーを上下させるときにタワー同士が擦れて音がするようになるので、タワー本体へのグリス塗りも定期的に行う必要がある。

ワイヤーには、スクーター用のオイルが残っていたので、それを油差しに入れてタワーに登りワイヤーに注油した。オイルがワイヤーを伝って下まで落ちるため、タワーの下には古新聞を敷いておく。

タワー本体のグリスは、本来ならグリスを歯ブラシを使って塗るのだが、今回は横着をして、ホームセンターで売っている缶入りの安いグリススプレーを吹き付けた。
ちょうど1缶を使うと、4段のクランクアップタワーのスライド部分で特によく擦れている箇所に吹き付けることができた。

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T59GX3040をSteppIRの4エレに取り換えた時以降、10MHzのアンテナがなくなり、10MHzに出られなくなっていた。
どうしたものかと思っていたが、10MHz専用の短縮型ロータリーダイポールをタワーのトップに上げることにした。

下のアンテナになるべく影響がないようにということを考えて、ロータリーダイポールは下のアンテナのブームと平行に取り付けた。

時間があればいろいろと実験をするのだが、以前3.5MHzのロータリーダイポールを今回と同じようにタワーのトップに取り付けたときに、下のアンテナのブームと平行に取り付けた場合が、双方のアンテナの影響が最も小さかったため、今回もそのように取り付けた。

以前の実験は、下のアンテナのエレメントとRDPが平行、下のアンテナのエレメントとRDPを45度ずらす。そして下のアンテナのブームとRDPが平行の3パターン。

SWRは、CWの帯域が1.3、もう少し上のFT8でよく使われる当たりの周波数で1.1だった。
今のところFT8は運用していないが、とりあえずそのまま使うことにした。
東南アジア、南太平洋、オセアニア方面のDXペディションとはCWで無事QSOができた。


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