90代になっても輝いている人がやっている 『トシヨリ手引き』

和田秀樹 著  2023年 毎日新聞出版

目次から
プロローグ 6000人以上のおトシヨリを診て、願うこと
第1章    これからの「老い方」を知っておくと、ラクになる
第2章    「やってみたかったこと」が意欲を生み出す
第3章    すぐやりたくなるトシヨリ手引き
第4章    トシヨリは、わがままがいい
第5章    「いい医師」「いい病院」を見分ける手引き
第6章    認知症を先延ばしにする手引き
エピローグ  「最期」について思うこと

筆者は、プロローグで「トシヨリらしく」は捨てましょうと言っている。
おトシヨリが人生の最期で後悔したおもなものは、
・もっと好きなことをしておけばよかった
・もっといろいろな経験をしておけばよかった
・もっと自分の楽しみを優先すればよかった
・もっと周りに、自分の本当の気持ちを伝えておけばよかった
・お金を自由に使っておけばよかった
・医者の言うことを聞きすぎなければよかった

「おトシヨリは、勝手気ままに生きるのが一番よく、『わがまま』がおトシヨリを元気にする」と述べているが、それも程度による。周りが困るかも・・

認知症については、こう述べている。
「人ななぜ認知症になるのでしょうか。答えは、シンプルです。年をとるからです。」
「病気ではありません。歳を重ねていけば、誰でも認知症になる」
「認知症が怖いと思うのは、ある日突然、『自分や家族のことがわからなくなってしまう』と誤解しているためではないでしょうか」
「でも、ちょっと考えてみてください。『朝起きたら、自分の髪の毛が全部なくなっていた』などということは、起こりません。だんだんと抜けて、薄くなっていくものです」
「大事なことは、認知症の進行を、少しでも遅らせることです」
「認知症の進行を遅らせる最良の方法は、頭を使い、身体も使い続けることです」


母は、今年数えで90歳。「卒寿」を迎えた。
元気に過ごしてくれているのが何よりだ。