テナーサックスという楽器、ジャズではアルトサックスと同等かそれ以上に大活躍する楽器だが、
吹奏楽ではあまり良い扱いを受けていないように思う。
そもそも、サックスという楽器そのものが、いわゆる「クラシック音楽」の分野ではあまり一般的ではない。
オーケストラでは、エキストラとしていくつかの曲に登場するが、それも大体はアルト。
展覧会の絵の「古城」、カルメンの「間奏曲」などが有名かな。
今日は朝から、音楽をかけながら持ち帰りの仕事をしている。
そのBGMに選んだのが、スタン・ゲッツだ。
ジャズといえば、しかもテナーの音は、夜の雰囲気をイメージしがちだが、五月晴れの日に、家の中で仕事をしながら聞くには、ちょうど良い。
大体の楽器は、奏者によって音が異なるが、テナーサックスはそれが特に顕著な気がする。
ハスキーなサブトーンに、派手なビブラート。
図太い低音中心の音楽作り。アルトのような澄んだ高音中心のフレーズなどなど。
今日選んだCDは、『スタン・ゲッツ・プレイズ』。
曲は、星影のステラ、今宵の君は、身も心も、アラバマに星落ちて、など有名どころが多い。
ジャケットの写真も個性的。
