CQ CQ de JF3KNW

還暦を迎え、身の丈に合った、無理をしない、シンプル・ライフ備忘録

2011年03月

小学生の息子から、誕生日のプレゼントをもらった。
工作が好きなので、いつも何かをゴソゴソと作っているが、今回はお父さんが好きなものということで、無線機を作ることにしたらしい。
今、春休み中なので、私のいないシャックで一生懸命に作ったようだ。
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空き箱や画用紙、セロファンを使って、IC-7600をうまく再現している。
お父さんに自作の腕があったなら、この中にキットを組み込んでQRPの無線機に仕上げるのだが、残念ながらそんな腕はない。
イメージ 2
 
とりあえず、リビングの棚の中に飾ることにした。
私の49歳の誕生日のプレゼント。CQ(49)ということで、無線機にしたという訳では、もちろんない。

この週末は、仕事や地域の行事のため、無線機の前に座るためのまとまった時間は取れなかったが、夕食前後にQRVすることができた。
 
夕方から夜にかけて、18MHz、24MHzのコンディションが良くなってきているのがよくわかった。
18MHzでは、ヨーロッパの信号がショートパスで聞こえている。
24MHzでも、海外の信号が強力に入感している。
これでもう少し春らしい気候になると、バンドも一気に春めいてくるのではなかろうか。
 
この週末の主なQSO(時間はJST)
3月26日(土)
06:39  J5UAP  10MHzCW
07:14  GW3YDX  10MHzCW
11:18  VU4PB  18MHzSSB
19:51  HK1T   7MHzSSB
21:25  S21YZ  10MHzCW
21:35  G0VQY  18MHzSSB
 
3月27日(日)
18:38  S21YZ 18MHzCW
19:17  VU4PB  28MHzCW
19:19  A52J  18MHzCW
19:25  TF3CL  18MHzSSB
19:40  VU4PB  24MHzCW
19:46  8J1RL  24MHzCW 
20:38  KH0WN1Y  7MHzCW
 
14MHzSSB,21MHzSSBは、WPXコンテストで賑やかだった。
今時のDXスタイルは、明らかにマルチバンド志向だ。
 

今朝、久しぶりに無線機の前に座ると、21MHzのSSBがとても賑やかだった。
そうだ、WPXコンテストだ。
 
真剣にコンテストに出る時間も、心構えも、準備もないまま、とりあえずアメリカの局を数局呼んでみた。
たくさんの局が59で入感しており、こちらが100Wで呼んでも取ってもらえた。
そこそこのコンディションのようだ。
このところ午前中にワッチすることがなかったので、21MHzでこんなにたくさん、しかも強力にアメリカ殻の信号が聞こえてくるようなコンディションになっているとは知らなかった。
 
そこでちなみにコンテストをやっていないCWはどうかと思い、21MHzCWをワッチしてみた。
SSBとは大違いで、信号は聞こえない。
CQを出すと、アメリカの局が1局呼んできたが、送ったレポートは539、もらったレポートは579だった。
SSBのコンテスト局の信号が強いのは当然といえば当然だが、普通の局にも、こちらのベアフットの信号が579で届いているのならそこそこのコンディションかな?
それにしても21MHzのCWは閑散としていた。SSBとは大違い。
 
ちなみに、CWの少し上で、強力なRTTYの音が聞こえていた。
IC-7600のモニターで確認するとカナダの局だった。
7600は、USBのキーボードを繋ぐとすぐにRTTYに出られるらしい。
RTTYをやってみようかな?

アンダマン諸島から運用が続いている。アンダマンといえば、200412月に行なわれたDXペディションの途中に大地震と大津波が発生し、ペディションが急遽非常通信に切り替えられ、アマチュア無線が大いに社会貢献を行なった。その功績が認められ、アンダマン諸島、ラクシャドウィープ諸島からのアマチュア無線の運用を、当局が許可するようになったのではないかと思う。
CQ誌2005年3月号に、その時の様子が、DXペディションのリーダー、VU2RBI Bharathiさんの文章によって紹介されている。以下、その記事の抜粋。
 
1226日の未明、ホテルのほかの宿泊客はまだぐっすりと眠っていたが、私はいつものようにDXを続けていた。ちょうどインドネシアの局と交信中だった。午前629分、突然激しい揺れを感じた。すぐに地震だとわかり、マイクに向かって「地震だ!」と叫んで部屋を飛び出し、非常事態を他の宿泊客にも知らせた。みんな部屋を飛び出し、ホテルの建物の外にある芝生に集まった。
 
すぐに他の運用場所にいたメンバーも私のいるホテルに集まり、メンバー全員の無事が確認できた。1時間半後には、シャックに戻り、屋上のアンテナを点検した。地震によって倒れているアンテナは修復した。ホテルは停電していたが、ホテルの発電機が始動するとすぐに運用を開始した。タイのHS0ZAA、インド本土のVU2UUの2局と交信し、タイでもインド本土でも地震があったことが確認できた。地震による被害の大きさが予測できたため、DXペディションを中止して、インド本土との非常通信のための運用に切り替えることを決断した。そしてアンテナをインド本土に向けた。
 
電話回線は不通となったが、数時間後には地元の人を通して、ポートブレアの被害の規模を知った。地震と津波のために、インドのほかの地域で多くの死傷者が出たというニュースは世界中に伝えられたが、アンダマン・ニコバル諸島の状況は知られていなかった。私の信号を受信できる人にはだれにでも、アンダマン・ニコバル諸島の状況についての情報を送り続けた。同時に、ペディションチームのメンバーを現地政府の長官の事務所に派遣し、我々は非常通信を引き続き行うつもりであることを伝えた。
 
1227日には、現地政府次官の要請を受けて、次官事務所の管制室に無線局を設置し、私とVU3RSBが運用に当たった。また、メンバーの2名VU2MYHVU2DVOは、1228日の午前に軍の航空機でカール・ニコバル島(Car Nicobar Island)へ向かい、ポートブレアとの通信回線を確保した。我々は、本土から被害地域へのおびただしい数のメッセージを取り扱った。通信施設が被害を受けたため、アンダマン諸島の友人や家族を心配する何千人ものインドの人たちや外国の人たちにとって、我々の無線が唯一の通信回線であった。
 
また、管制室にある我々の無線局が、ポートブレアとニコバル島の間の連絡の中心となった。ニコバル島の生存者は、無線を経由してポートブレアにいる親類と連絡を取ることができた。島との連絡の電波がスキップしたときは、必ず本土のハムが連絡を中継してくれた。
 
1228日に電話回線が復旧したときには、カール・ニコバル島の生存者について無線で受け取った情報は、すでに本土で心配している親類に伝えられていた。また、数名のアメリカ人を含む15名の外国人旅行者の家族へ連絡を取る手助けも行った。一般の人たちは、我々のサービスが活用できて大喜びだった。友人や親類の無事を伝える情報を受け取ることができて、我々の想像以上に満足してもらえた。
 
私は、デリーに戻る200511日の午前中まで非常通信を続けた。他のチームメンバーは、ポートブレア、ニコバル島、ハドベイ島に残ってそれぞれ非常通信を行った。12日には、NIARから数名が合流し、通信手段が確保できないほかの島々に向かった。
 
我々はDXペディションを行うことを目的に、アンダマン・ニコバル諸島へ出かけた。しかし、状況が変わり非常通信を行うことになった。AP通信、ワシントン・ポストといった外国のメディアが、緊急時において我々が行ったアマチュア無線を通じた社会奉仕の意義を認め、アマチュア無線通信について多くの人に広く知らせてくれたことに感謝している。人々をひとつに結びつけるという、アマチュア無線通信の持つ潜在的な力が再確認されることとなった。

震災以来、完全にアクティビティーが落ち込んでいる。
震災もその理由のひとつだが、シャック・アンテナが整備できていないので、まだ仮設状態からの運用というのがもうひとつの理由だ。
 
パケットクラスターを見ると、このところVU4(アンダマン)とS21(バングラディシュ)が、いろいろなバンドで盛んにレポートされている。
 
そのうち、仕事から早く帰ってこられたら呼んでみようと思うが、今ひとつ力が入らない。
シャックに足が向かないのは、この寒さも影響しているのだろうか。
 
425DX NEWSから抜粋
VU4PBの運用期間は、3月31日までなので、この週末、まだQSOのチャンスがある。
 
VU4    - A large group of operators from the Amateur Radio Society of  India
         will be active as VU4PB from the Andaman Islands (AS-001) on  15-31
         March. Plans are to have four stations active on 160-10 metres  CW,
         SSB  and  RTTY  from  three  locations  in  Port  Blair.    Further
         information and details on how contribute to this epensive  project
         can be found at http://arsi.info/dxpeditions/vu4pb-mar-2011
 
OPDX NEWSから抜粋
S21YZの運用期間は、3月30日まで。ペディションチームは日本人中心のようだ。
QSLは、JH1AJTさん宛てに、ビューローでもOKとのこと。
確実にカードが手に入るのではないだろうか。
 
S2, BANGLADESH. The "Foundation with Global Children (FGC) DX Group" is
pleased to announce their next multi-national DXpedition to Bangladesh
using the callsign S21YZ between March 17-30th. Bangladesh is the 14th
most wanted country in North America. Activity will be on 160-10 meters,
including the 30/17/12 meter bands, and using the modes CW, SSB and RTTY.
The team plans to erect high gain antennas, use filtering and receive
antennas, and run 4 stations with amplifiers 24 hours a day. They state,
"We have a new and improved QTH and will focus on the low bands to maximize
this time of year. Also, we intend to listen carefully to the needs of the
DX community during the operation by monitoring the activity on our Web
site, and other social media outlets for band openings, and dialogue with
the radio community." Operators mentioned are: Zorro/JH1AJT/A51A (Team
Leader), Jay/JA1TRC/KH2J, Hiroyuki/JP1TRJ, Nao/JA1HGY, Eun-Gwang/DS4EOI,
Jon/KL2A, and 3 other operators TBA. QSL via JH1AJT, direct, by the Bureau
or LoTW. For more details, visit their We pages at: 
                           http://www.s21yx.com/index.php
                           http://www.facebook.com/S21YX
                           http://twitter.com/#%21/search/s21yz

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