『新書がベスト ―10冊で思考が、100冊で生き方が変わる』

  小飼 弾(ベスト新書2010)

 
近年、新書の発行ペースがかなり速い。
たくさんの新書が本屋に並んでいるが内容は玉石混合。
以前なら週刊誌に書かれていたような内容も新書として出版される。しかし、1つの
テーマがわかりやすくコンパクトに1冊にまとめられているため、すぐれた新書なら、
1冊読めばそのテーマの概要が一通り理解できる。しかも、価格も手頃。
 
著者は、「これからの世の中で生き残りたければ、新書を読め」と言う。
読書が、「知的レベルを上げるのに最も手っ取り早い方法」であり、「重要なのは、
さまざまな分野の書籍を読み飛ばす」ことで、それには新書が最適だと指摘する。
各社の新書の特徴や魅力を、ユニークに紹介している。
以下、本書のもくじ

序章  生き残りたければ、新書を読め
PartⅠ 新書の買い方、読み方
PartⅡ 新書を10倍生かす方法
    ①タイトルから本の出来を測る(短いほどハズレ率は低くなる)
    ②ダメ本も味わう
    ③疑うことを楽しむ
    ④洗脳されずに自己啓発本を読む
    ⑤話題の本とは距離をおく
    ⑥ジュニア向け新書はこんなに楽しい
    他
PartⅢ 新書レーベルめった斬り!
    ①貫禄ある老舗レーベル「岩波新書」「中公新書」「ちくま新書」
    ②新書界の革命児たち「光文社新書」「新潮新書」「幻冬舎新書」
     「PHP新書」「ハヤカワ新書juice」
    ③科学を楽しむ新書レーベル「ブルーバックス」他
    ④セットで買いたい新書レーベル「講談社現代新書」「岩波ジュニア新書」他
    ⑤色が定着してきた熟成期レーベル「宝島新書」他
    ⑥テーマの鮮度が命の上昇中レーベル「アスキー新書」他
終章  新書と電子ブックの未来