4月号の特集が「新しい7MHz帯の楽しみ方」

編集部のコメントは次のとおり
「7MHz帯が本年3月30日から100kHz拡張され、7000~7200kHzまでの“200kHz”がアマチュアバンドに割り当てられる予定です。
その施行が迫ったいま、新しい7MHzに注目していただくため、本特集では7MHz帯の歴史、拡張される7MHz帯の姿、パブコメ意見とその回答、7MHz運用の一般論などについて紹介します。
さらに、本誌が緊急で行ったアンケート『新しい7MHzを私はこう使いたい』に寄せられたご意見も紹介します。」

19ページを使って、7MHzについての特集記事が構成されている。
なかでも、「拡張される7MHz帯の姿」では、総務省による7MHz対の電波形式別バンドプランが示されている。記事でも指摘されているが、新しいバンドプランがどうなるのかに関心が行く。

総務省による新しいバンドプラン、そして、「パブコメ意見と回答」から、次のようにまとめることができるのか。

7000~7100kHzは、従来のとおり。
7100~7200kHzは、全電波形式とし、「今後の運用状況により必要に応じて改正を検討することが適切であると(総務省は)考えている。」

私は、デジタル通信はしないので、そのあたりの詳細はよくわからないが、CWに関して言えば、
7000~7025kHzがCW専用。7025~7030kHzがCWと狭帯域デジタルとの共用となっている。

これはどういうこと?
つまり元祖デジタル通信であるCWと、コンピュータを使った新しいデジタル通信をごっちゃにして、「はいどうぞ」ということか?
そして、「今後の使用状況により」とは、時間的解決、つまり自然淘汰的な解決がなされるであろうということか?

本誌緊急アンケート「私は新しい7MHzをこう使いたい!」では、まあいろいろな好き勝手な意見が述べられている。また、少しDXに偏っていく感もするが、編集部のコメントを要約すると以下のとおり。
「7MHz帯の拡張に関しては、今まで7MHzにオン・エアされていた局だけではなく、V/UHF帯のみで運用されていた方々にも大きな刺激となっている」
「混信で賑やかなバンドというイメージで運用をためらっていた局が、自分もやってみようかなという気持ちになったからではないかと思われる」
「7MHz帯にはアマチュア無線の持つカテゴリーとして楽しむことのできるかなりの要素が含まれている」
「アンケート回答の意見を読んで、自分に合った7MHz帯の楽しみ方を見つけてみましょう」

ちなみに、私もアンケートへの回答を依頼され、意見を書いたが、少し紹介されている。
そう言えば、私が開局した頃(70年代~80年代)、7100kHzから上では、「田吾作さん」とか「ごんべいさん」とかが、世間話をしているのがよく聞こえていた。(アンカバー、一説によるとOMが多かったとか。なお、私はその頃、中高生だったため、オッサンたちのそんな会話には加わっておりませんので、念のため)

冗談はさておき、総務省の回答にある「今後の運用状況により必要に応じて」ということは、実際のバンドの状況、7MHz帯のアクティビティーの実態に応じてということなのだろう。
総務省は、あまり具体的なプランは示していない。ということは、総務省の枠は守りつつ、われわれの考える実用的なバンドプランで運用し、自治的なルールというかアマチュアによる7MHzの新しいスタイルを作っていくことにより、総務省が後付で形にするということか。