「今月号の表紙は4月号ということで,桜の花と新製品トランシーバをモチーフにしてデザインしてみました.」というCQ誌編集部のコメント。とてもきれいな表紙になっている。
「K5Dの運用で考えさせられたこと」:JK1OPL小野OMの「DX World」
小野OMの状況分析によると、
「選りすぐりのメンバーとリニア・アンプ付きの8局同時運用、2週間の運用期間のため、誰もが『絶対確実』を確信したが、現実はきびしかった。」
「信号は各バンドともに弱く、どのバンドもSメータを景気よく振らせるような信号はほとんどなかった。」
「ローバンドでのQSOチャンスが大幅に減った。実際のQSOの多くは比較的良好な信号であった14/18MHzの両バンドに集中することとなった。」
「最後までパイルアップのサイズが小さくなることはなく、わが国ではかなりの積み残しが出た。」
DXペディションに対して、次のよう考えが述べられている。
「最近のDXペディションは、巨大プロジェクト化して世界の果てのような場所からも強力な信号を送り込んでくることが多いので、ちょっとでも信号が弱いと文句の一つも言いたくなるが、これは考え直すべきではないかという気がしてきた。」
「DXペディション自体がなければ呼ぶことすらできないわけだから、どんなに相手が弱かろうと、オペレーションが下手でも、ひたすら耐えて呼ぶしか方法はない。」
「いつのころからか『DXペディションの信号は強力であたりまえ』というイメージが固定してしまった。」
「われわれはもっと苦しんで耳を鍛え、設備の充実を図り、弱い信号を拾い上げる努力をすべきではないかという気がしてならない。」
(「」内は、JF3KNWが記事より抜粋)
確かに、インターネットのおかげで、詳細な事前情報が世界中に行き渡り、ペディション中もリアルタイムのログサーチや画像のアップデートが行われるのが今のペディションのスタイルになってきている。
DXerも、ペディションに対して営利企業や公共機関のようなサービスを期待し、期待通りにならなければ不満を持ち、クレームをぶつけるような時代になってきているのだろうか。
「これだけ設備投資をしているのに聞こえないとは何事だ!」「なぜオレの信号がピックアップできないんだ!」という怒りかな?
でも、これってDXの世界(狭義の)では、昔からよく聞かれたような気もする。
そこで、飛ぶことを自慢したり、飛ばないことを卑下したり、変な上下関係ができたり、それがおもしろくなくてDXに嫌気が差したり・・・
でも、小さな設備では、聞こえないのは仕方ないし、飛ばないのはどうしようもないのだから。
自転車のような設備で、レーシングカーのような設備を抜くことはほとんど不可能。
でも、自転車には自転車の楽しみ方があるわけで、自動車と競う必要はない。
限られた環境の下で、なんとか「設備の充実を図り、弱い信号を『飛ばす』努力と工夫」をしている局はたくさんいる。
このあたりにDXを、アマチュア無線を趣味として長く楽しむためのポイントがあると思う。
「K5Dの運用で考えさせられたこと」:JK1OPL小野OMの「DX World」
小野OMの状況分析によると、
「選りすぐりのメンバーとリニア・アンプ付きの8局同時運用、2週間の運用期間のため、誰もが『絶対確実』を確信したが、現実はきびしかった。」
「信号は各バンドともに弱く、どのバンドもSメータを景気よく振らせるような信号はほとんどなかった。」
「ローバンドでのQSOチャンスが大幅に減った。実際のQSOの多くは比較的良好な信号であった14/18MHzの両バンドに集中することとなった。」
「最後までパイルアップのサイズが小さくなることはなく、わが国ではかなりの積み残しが出た。」
DXペディションに対して、次のよう考えが述べられている。
「最近のDXペディションは、巨大プロジェクト化して世界の果てのような場所からも強力な信号を送り込んでくることが多いので、ちょっとでも信号が弱いと文句の一つも言いたくなるが、これは考え直すべきではないかという気がしてきた。」
「DXペディション自体がなければ呼ぶことすらできないわけだから、どんなに相手が弱かろうと、オペレーションが下手でも、ひたすら耐えて呼ぶしか方法はない。」
「いつのころからか『DXペディションの信号は強力であたりまえ』というイメージが固定してしまった。」
「われわれはもっと苦しんで耳を鍛え、設備の充実を図り、弱い信号を拾い上げる努力をすべきではないかという気がしてならない。」
(「」内は、JF3KNWが記事より抜粋)
確かに、インターネットのおかげで、詳細な事前情報が世界中に行き渡り、ペディション中もリアルタイムのログサーチや画像のアップデートが行われるのが今のペディションのスタイルになってきている。
DXerも、ペディションに対して営利企業や公共機関のようなサービスを期待し、期待通りにならなければ不満を持ち、クレームをぶつけるような時代になってきているのだろうか。
「これだけ設備投資をしているのに聞こえないとは何事だ!」「なぜオレの信号がピックアップできないんだ!」という怒りかな?
でも、これってDXの世界(狭義の)では、昔からよく聞かれたような気もする。
そこで、飛ぶことを自慢したり、飛ばないことを卑下したり、変な上下関係ができたり、それがおもしろくなくてDXに嫌気が差したり・・・
でも、小さな設備では、聞こえないのは仕方ないし、飛ばないのはどうしようもないのだから。
自転車のような設備で、レーシングカーのような設備を抜くことはほとんど不可能。
でも、自転車には自転車の楽しみ方があるわけで、自動車と競う必要はない。
限られた環境の下で、なんとか「設備の充実を図り、弱い信号を『飛ばす』努力と工夫」をしている局はたくさんいる。
このあたりにDXを、アマチュア無線を趣味として長く楽しむためのポイントがあると思う。
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